塗工紙の概要
塗工紙(とこうし)は、表面に塗料を塗布し、美感や平滑さを高めた紙。主に印刷に用いられ、経済産業省の「生産動態統計分類」では印刷用塗工紙に分類される。非塗工紙と比べ、光沢があり、インクののりがよく着色効果が高い。紙の片面を塗工する場合と、両面を塗工する場合があり、印刷用では両面に塗工するのが一般的である。 塗料は、クレー(カオリン)や炭酸カルシウムなどの白色顔料と、デンプンなどの接着剤を混合して作る。塗料は、紙の製造工程の中でコーターという機械を使って塗布する。コーターには、抄紙機と直結することで抄紙・塗工を1工程とするオンマシン式と、抄紙とは別工程とするオフマシン式がある。
塗工紙は、グロス系とマット系に分類されることもある。 グロス系 光沢のある塗工紙をグロス系といい、カラー印刷などに適している。 マット系 光沢の低い塗工紙をマット系という。着色効果が高い一方で、低光沢のために文字が読みやすい。そのため、カラー写真や画像と文字が同じページ内に並ぶ高級書籍・カラー百科事典・パンフレットなどに向いている。
微塗工紙は、12g/m2以下という、塗工紙より少ない塗料を塗工した印刷用紙。1987年頃に登場した比較的新しい品種である。塗工紙を塗工するときのコーターよりも簡便なオンマシン式の装置で塗工される。